ガシャッと回して「石」ゲットだぜ!斬新すぎるカプセル自販機話題 「約500個が完売」と設置者
2022年12月、斬新すぎる「ガシャ」がすい星のごとく現れた。一体どんなものかというと......。
石である。
デカデカとプリントされた断面が黒く光る石の下に書かれているのは、「黒曜石しかでないガシャ」というフレーズ。
筐体に300円を入れて回したらどうなるか。これが出てくる。
石なのである。
「非常に普遍的な石が...」
「石なんよ」
――10日、そんなつぶやきと共に斬新すぎる「黒曜石ガシャ」の写真を投稿したのは、ツイッターユーザーの烏海さん(@_ukai_)。東京都立産業貿易センター台東館で開催されていたイベント「博物クリスマス2022」(12月10日~11日開催)で発見し、回したガシャだという。
「河原に落ちていそうな非常に普遍的な石がカプセルから出てきました。何度回しても石が出続けるので、それがよりシュールで面白かったです」(烏海さん)
何度見ても、石である。
しかし、ただの石ではなく「黒曜石」である。割ると黒くツヤツヤした、綺麗な断面が現れるなんだか冒険心をくすぐる石なのである。
ワクワク感と石が一杯に詰まったカプセルに、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「表面だけ削って丸い黒曜石とか作れんもんか」
「ボーちゃんが喜びそうなガチャ」
「うわーすごく欲しい、、」
それにしても、いったいどんな経緯で「黒曜石しかでないガシャ」なんて代物が生まれたのか。Jタウンネット記者は15日、イベントの運営者であるマッチスティック(埼玉県所沢市)を取材した。
黒曜石が目に付いたので...
マッチスティックでは、生物や古生物、鉱物など博物に関する題材をテーマにした創作や展示、研究の販売・発表イベント「博物ふぇすてぃばる!」を主宰。その中で、サメの歯やアンモナイトの化石などが出る「博物ガシャ」を毎年一回は展開しているという。
3年ほど前、そのガシャの中に割った黒曜石も入れようと思い、「博物ふぇすてぃばる!」の運営担当者は石を30キロほど入手した。しかし――。
「いざ割ろうと思ったらなかなか大変だったんですよ。力がいるし危ないし、30キロ割るとなるとものすごい労力だなと思って断念しました」(博物ふぇすてぃばる!運営担当者)
割られなかった石たちは、そのまま寝かせられていた。そして「博物クリスマス2022」の前、博物ガシャ以外にも企画として他に何かできないかと考えていた担当者の目に、再び入ってきたのだ。
「割ると大変なので、割らないでそのまま石としてガシャに入れたら面白いかなと思いました」(担当者)
こうして「黒曜石しかでないガシャ」は誕生した。なお、イベント2日目の昼にはガシャ用に用意していた約500個が完売したという。