ようこそ、ここは「羽犬」の街―― 福岡・筑後市に奇妙なオブジェが点在している理由
天下人・豊臣秀吉との関係
取材に応じた同課担当者によると、「羽犬」に関する伝承は2種類ある。どちらも豊臣秀吉にまつわるものだ。
まず1つ目。1587年、薩摩(現在の鹿児島県)の島津氏を討伐するため、秀吉は九州に進軍した。
この時、秀吉は翼が生えているかのように早く走ることのできる愛犬を連れていたが、その犬は病にかかって死んでしまう。
秀吉は大変悲しみ、それを見かねた家臣たちが愛犬の塚(=墓)を作ったのがこの場所だった、というものだ。
2つ目の伝承では、「羽犬」は秀吉の愛犬ではなく、そのどう猛さで地域の人々を困らせていた、羽の生えた妖犬だ。
秀吉は妖犬を退治するのだが、その勇猛さを讃えて塚を作って弔ったのだという。