「3歳の息子の周りをぐるりと囲む男子学生たち。ディズニー帰りの満員電車で押しつぶされそうになっていると...」(北海道・30代女性)
「この子を絶対守れー!」
ただ、幸いにも大人たちの足元には小さな息子が立てるほどのスペースが。
そこで、息子には折りたたんだベビーカーをしっかり掴むよう伝え、私はそのベビーカーが倒れないよう必死になりました。
しかし、舞浜駅を出発する頃になると、さらに人が増えたのです。最後の乗客が乗り込むとぐっとスペースは狭くなり息子のいた足元もギュウギュウの状態に......。降りることもできず、私は息子とベビーカーを支えるので精一杯。そんなとき、若い男子学生たちが、息子を囲むようにスクラムを組んだのです。
「この子を絶対守れー! いいなー!」
「おー。囲んで囲んで!」
彼らはそう声を掛け合い、息子の周りに隙間が空くようにしてくださったのです。
おかげで息子の周りには乗った時よりも十分なスペースが出来ました。その不思議な光景になんだか楽しくなった息子はスクラムの真ん中でニコニコ。
私は目的地に到着するまで「ありがとうございます」を繰り返すしか出来ませんでした。
あの時の学生さんたちのおかげで、旅の思い出がより素敵なものになりました。本当に感謝しております。
小さかった息子も今では中学生になり、私の身長はとっくに追い越されてしまいました。心のとても優しい子で、あの時の学生さんたちのように、日々弟と妹を守ってくれています。
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