どう見ても液体だが? 「木彫り」で作られたコーヒーがリアルすぎて脳バグ不可避
コーヒーを徹底的に観察した結果
木彫りのコーヒーとは、つまりどういうことなのか? キボリノコンノさんは「コーヒー部分だけ」の写真も投稿している。
確かに、木のようだ。しかし相変わらず細く注がれている部分は透き通って見える。木が透けるはずはないのに......。
いったいどんな方法で、木でコーヒーを再現したのか。Jタウンネット記者は8日、キボリノコンノさんに詳しい話を聞いた。
キボリノコンノさんがまず行ったのは、モデルの徹底的な「観察」。本物のコーヒーを何度もカップに注ぎ、どんな風に流れていくのかを調べた。
「動いていて形のない注がれた液体を形にするということで、どのような形にするのかとても悩みました。本物のコーヒーをポットや急須など注ぎ口を変えて注ぐ実験をし、最も液体感があり美味しそうに見える形を研究して形を決めました」(キボリノコンノさん)
形を決めたら、(1)用意したヒノキの角材ををノコギリで切って余分な箇所取り除き、(2)彫刻刀と電動のルーターを使い、水面の揺らぎや注がれるコーヒーの形をさらに細かく彫り込んでいく。「木彫り」として出来上がったら、(3)アクリル絵の具で着色、(4)ニスで艶出しを行い、完成だ。
制作時間は12時間。造形はもちろん、透明感を出すための色の付け方にもこだわっている。
「透明感のない木の塊に透明感が出るように着色するのも難しく、細かな微調整をしながら絵の具で着色をしました」(キボリノコンノさん)