ぎゅうぎゅう詰めの人混みの中、幼い娘とはぐれた母親 そばにいた男が「押すんじゃねぇ!」と叫ぶと...
「押すな! 押すんじゃねぇ!」
私は必死に娘の名前を叫び、娘の方も「ママー」と泣き叫びます。しかし、娘は大人たちの足元にもぐりこんだような形になってしまい、いくら叫んでも声はかき消されるだけ。
もう絶体絶命だと思った、その瞬間。そばにいた一人の男性が急に大きな声で叫んだんです。
「押すな! 押すんじゃねぇ!
子供が泣いてんじゃねぇかよ!」
彼の一喝で、サーッとすき間ができました。そして、その方はさっと娘を抱き上げ、私のもとに返してくださったのでした。
その後、すぐにその場から避難したので、群衆の方に向かって「ありがとうございます」と言うことしかできませんでした。
「あの時、あの方がいなかったら......」と韓国での事故のニュースを見て思いました。本当に感謝しかありません。ありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)