「大阪で迷子になった女子大生の私。男の人が『僕も行くから』と声をかけてくれたけど、なぜか遠く離れていって...」(長野県・30代女性)
今思えば、あのとき...
当時は若く世間知らずで、「なんであんな遠く離れて歩くんだろう」と疑問だったのですが、年を取ってふと思い出したときに、気付きました。
「あの男性は、若い女性であった私を怖がらせないために、わざと百メートル近く離れて歩いてくれていたんだ」
駅に着いてからも、おそらく私が男性を見失ったというより、男性は私が駅に到着したことを遠くから見届けた後に、そのまま私に声をかけたりすることなく、ご自分の目的地に向かわれたのだと思います。
お名前も連絡先も分からず、お礼をきちんと言えずじまいです。どんなお顔で何歳くらいの方だったかも思い出せません。
ですが、早朝の、真っすぐな地下道のような道のずっと先の方に見えるグレーのスーツの後ろ姿だけは思い出すことができます。
あの時私を助けてくださった方、本当にありがとうございました。
おかげで無事に予定通りの特急に乗って、実家へ帰ることができました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)