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「こんな場所あったのか!」 令和の若者、昭和の生き残り「回転喫茶」に衝撃を受ける

松葉 純一

松葉 純一

2022.09.19 08:00
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NHK取材がきっかけで、人気回復中

須磨浦山上遊園は、神戸市須磨区の鉢伏山と旗振山の山頂一帯に広がる緑ゆたかな公園だ。

山陽電鉄の山陽須磨浦公園駅から、須磨浦ロープウェイとカーレーター(勾配25度のゴンドラ)を乗り継いで、山頂エリアに向かう。「コスモス」がある回転展望閣の他、ふんすいランド、サイクルモノレールといったアトラクションもある。山陽電気鉄道直営の施設だ。

同園の担当者によると、「まわる喫茶室コスモス」は1958年に営業をスタートした。なんと64年も前の話だ。

回転展望閣の3 階の床が、約55分かけてゆっくり回転するという。60年以上も昔の機械がよく動きますね、と尋ねると、担当者はこう答えた。

「床の下にレールが敷かれていて、車輪で回る仕組みになっているのですが、3か月に1回、油をさすなどのメンテナンスを行っています。そのための費用もなかなか大変な金額です」(須磨浦山上遊園担当者)

一時は、来場者が減少したため、経営が苦しい時期もあったという。

ところが、10数年前。開園50周年がきっかけでNHKの取材を受けたことが転機となった。それ以来、来場者が増え、活気を取り戻したそうだ。人気番組『ブラタモリ』にも登場したことも、人気回復の一因となったようだ。NHKには足を向けて寝られない。

須磨浦山上遊園の公式ツイッターより
須磨浦山上遊園の公式ツイッターより

「まわる喫茶室コスモス」からの絶景おすすめポイントはどこだろう?

「やはり明石海峡大橋でしょうかね。淡路島も望めます。それと神戸空港も人気があります。六甲山も望めます。屋上の展望台備え付けの望遠鏡(有料)を覗くと、関西国際空港も見えます。スケール大きな展望を楽しめるのが魅力じゃないでしょうか」(須磨浦山上遊園担当者)
須磨浦山上遊園の公式ツイッターより
須磨浦山上遊園の公式ツイッターより

Jタウンネット記者もマップを見ながら、ふと気が付いたのだが、須磨浦山上遊園のすぐ東側に「一ノ谷」という地名がある。「逆落とし」という史跡も見えた。

源平合戦の時、源義経が見下ろしていたのはこんな光景だったのかもしれない。そこには平家の大軍がいたのだが......。

「まわる喫茶室コスモス」の楽しみ方は、360度と広いだけでなく、奥も深そうだ。世代を問わず楽しめそうなので、読者も一度、回ってみてはいかが。

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