「こんな場所あったのか!」 令和の若者、昭和の生き残り「回転喫茶」に衝撃を受ける
若い世代には、新鮮?
円柱のような形のフロアの床がぐるぐると回ることで、窓から見える位置が徐々に変わっていくのが、「回転展望台」「回転レストラン」「回転喫茶」などと言われるものだ。
「まわる喫茶店コスモス」があるのは、神戸市須磨区の須磨浦山上遊園。投稿者の「tae」さんは9月5日の15時ごろ、偶然この店を知り、訪れたという。
平日だったこともあって人は少なく、店にいた客は4組ほど。taeさんは「初めて行きました。こんな場所あったのか!とさえなりました」と語る。
「初めは最寄り駅にあるカフェに友人と行ったのですが、その後、駅にある看板に記載されていた回る喫茶店を見て、面白そうじゃない!? となってその場のノリで、行ってみることにしました」(「tae」さん)
また、こんな感想も語ってくれた。
「ロープウェイから見る景色、喫茶コスモスから見る景色、どちらも本当に素敵で海を見ることがが大好きな私にとって、とても居心地の良い場所でした」
「どこも懐かしく感じるような雰囲気がとても素敵でした」
「親世代の方はとても懐かしく感じると思うし、若い世代にはとても興味がそそられる場所だなと思いました」(「tae」さん)
若い世代は「回転する喫茶店」を新鮮に感じるらしい。よもや、そんな時代が令和の世に訪れようとは......。
回転する展望台・レストラン・喫茶店はかつて、日本各地に存在した。
しかし、その内現在も営業しているのは、札幌・センチュリーロイヤルホテル23階にある「スカイレストラン・ロンド」、京都市・リーガロイヤルホテル京都14階にある「フレンチダイニング トップオブキョウト」など、数えるほどしかない。
ツイッター上ではこんな声も寄せられている。
「神戸ポートタワーにも360度回転する喫茶店があったなぁ」
「有楽町の東京交通会館も、フロア全体が数時間掛けてグルグル回る展望レストランがあって、一昨年まで頑張ってましたねえ。向こうは高層ビルに囲まれて展望が効かなくなりましたが、ココは山の上で邪魔するモノがないので何とか存続して欲しい」
Jタウンネット記者が調べてみると、神戸ポートタワーにあった回転喫茶「スカイラウンジ」は2018年12月に営業を終了。東京・有楽町の東京交通会館15階にあった回転展望レストラン「銀座スカイラウンジ」は、老朽化のため2020年12月末で回転営業を終了し、2021年9月から通常のレストランとして営業中だ。
そんな状況にあっても現役で営業を続ける貴重な存在・須磨浦山上遊園「まわる喫茶室コスモス」。この店は今、どんな状況なのだろうか。Jタウンネット記者は須磨浦山上遊園に電話取材した。