どう見てもダンジョンの入り口だ... 淡路島にある「お寺」のデザインが斬新すぎると話題に
「世界に1つしかないものを建てよう」
「水御堂」を設計したのは、現代日本を代表する建築家のひとり、安藤忠雄氏。コンクリート打ち放しの建物が印象的な建築物を数多く手がけていて、水御堂の外壁や階段の壁にもその特徴が見て取れる。
一見お寺とは思えないこの建物は、どんな経緯で生まれたものなのだろう。Jタウンネット記者は9月13日、本福寺の住職を取材した。
住職によると、水御堂の誕生には大阪市の電機メーカー・三洋電機の創業者一族の存在が関わっているという。
同社の創業者である故・井植歳男氏は淡路市出身。実家が近かったことから本福寺が菩提寺となり、歳男氏が亡くなった後も寺と一族との関係が続いていたという。
そして、先代の住職が本福寺の本堂を建て替えるにあたり、頼ったのが歳男氏の長男・敏氏だった。
当時、三洋電機の社長を務めていた敏氏は、本福寺の建て替えに協力し、こんなことを言った。
「世界に1つしかないものを建てよう」
これが、敏氏が本福寺に安藤氏を紹介し、水御堂が生まれることになったいきさつだ。