これが令和の光景...だと? 懐かしの「ホーロー看板」集結する駐車場が発見される「史跡に指定されても良い」
「史跡に指定されても良いと思う」
「博物館レベルの並びよう...」
「こんな場所が。。。現存するのか!?」
これらは2022年8月22日にツイッターユーザーのふたりの旅人(@Framboise_305)さんが投稿した写真に集まったリプライだ。
歴史的にも貴重なものが随分たくさん集まっているらしい。一体何が並んでいるのかというと......。
......ここだけ時代が止まっているのだろうか。そう思わざるを得ないほど、レトロなホーロー看板が集結している。
ドリンクを飲む人のイラストが使われたカルピス、ガラスびんが描かれたカゴメ、発売初期の容器をデザインしたキユーピーマヨネーズと、どれも令和の時代では滅多に見かけない看板ばかり。
こんな激レアなホーロー看板がひとまとめにされているなんて、ここは一体なんなの?
「場所がなくて......」
ふたりの旅人さんが投稿したホーロー看板の集まるスポットは、高知・中土佐町の久礼大正町市場の近く。
Googleマップで見てみると、看板が並んでいる場所の隣には「岡村かまぼこ店」があった。
この店ならホーロー看板について何か知っているかもしれない。そう思ったJタウンネット記者が25日、岡村かまぼこ店の店主の妻に話を聞いてみると、ホーロー看板が集まっている理由を教えてくれた。
「20年ほど前、商店街組合で町おこしのために人の目を引こうとしていました。そこで色々な場所からレプリカも含めてホーロー看板を集めたんです」
レトロな看板が集まれば、観光客を多く呼び込めるかもしれない――。そんな目論見で看板を収集したのだが、肝心の飾る場所は決めていなかった。そこで岡村かまぼこ店の駐車場に、ホーロー看板を集結させることになったという。
また、岡村かまぼこ店の駐車場にすべて集約しているわけではなく、同店周辺にはほかにもホーロー看板が飾られている場所がある。
集まったホーロー看板は、観光客を呼んだのだろうか? 岡村かまぼこ店の店主の妻に尋ねると、「たまに写真を撮りに来る人がいますよ。でも、そんなに......」と語る。町おこし効果は感じなかったようだ。
しかし、ふたりの旅人さんの投稿は26日10時20分時点で938件のリツイート、4621件のいいねを集めるなど、注目されている。投稿を見て、このレトロな景色を自分の目で見たいと思った人もいるだろう。
20年の時を経て、商店街の計画は成功しつつあるのかもしれない。