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これが令和の光景...だと? 懐かしの「ホーロー看板」集結する駐車場が発見される「史跡に指定されても良い」

大山 雄也

大山 雄也

2022.08.27 20:00
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「史跡に指定されても良いと思う」
「博物館レベルの並びよう...」
「こんな場所が。。。現存するのか!?」

これらは2022年8月22日にツイッターユーザーのふたりの旅人(@Framboise_305)さんが投稿した写真に集まったリプライだ。

歴史的にも貴重なものが随分たくさん集まっているらしい。一体何が並んでいるのかというと......。

ホーロー看板がずらり!(画像はふたりの旅人@Framboise_305さんのツイートより)
ホーロー看板がずらり!(画像はふたりの旅人@Framboise_305さんのツイートより)

......ここだけ時代が止まっているのだろうか。そう思わざるを得ないほど、レトロなホーロー看板が集結している。

ドリンクを飲む人のイラストが使われたカルピス、ガラスびんが描かれたカゴメ、発売初期の容器をデザインしたキユーピーマヨネーズと、どれも令和の時代では滅多に見かけない看板ばかり。

こんな激レアなホーロー看板がひとまとめにされているなんて、ここは一体なんなの?

「場所がなくて......」

ふたりの旅人さんが投稿したホーロー看板の集まるスポットは、高知・中土佐町の久礼大正町市場の近く。

Googleマップで見てみると、看板が並んでいる場所の隣には「岡村かまぼこ店」があった。

この店ならホーロー看板について何か知っているかもしれない。そう思ったJタウンネット記者が25日、岡村かまぼこ店の店主の妻に話を聞いてみると、ホーロー看板が集まっている理由を教えてくれた。

「20年ほど前、商店街組合で町おこしのために人の目を引こうとしていました。そこで色々な場所からレプリカも含めてホーロー看板を集めたんです」

レトロな看板が集まれば、観光客を多く呼び込めるかもしれない――。そんな目論見で看板を収集したのだが、肝心の飾る場所は決めていなかった。そこで岡村かまぼこ店の駐車場に、ホーロー看板を集結させることになったという。

また、岡村かまぼこ店の駐車場にすべて集約しているわけではなく、同店周辺にはほかにもホーロー看板が飾られている場所がある。

集まったホーロー看板は、観光客を呼んだのだろうか? 岡村かまぼこ店の店主の妻に尋ねると、「たまに写真を撮りに来る人がいますよ。でも、そんなに......」と語る。町おこし効果は感じなかったようだ。

しかし、ふたりの旅人さんの投稿は26日10時20分時点で938件のリツイート、4621件のいいねを集めるなど、注目されている。投稿を見て、このレトロな景色を自分の目で見たいと思った人もいるだろう。

20年の時を経て、商店街の計画は成功しつつあるのかもしれない。

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