「初対面のおじさんの車に乗って、涙を流す高3の私。交通費を使い果たしたばっかりに...」(山口県・50代女性)
2022.08.27 08:00
警察に頼ることもできなくて...
私が帰るのは、試験会場からそこそこ離れた徳山駅。バスに乗る予定でしたが、残りの手持ちでは運賃を払えません。
交番に行けば少しお金を借りられますが、銀行に内定が決まっていた私は「お金がない」と警察に頼る訳にもいかないと思っていたので、それもできません。
でも、間にある防府駅までいけば、なんとか電車で帰れます。そこで、バス停を目印に歩いて防府駅に向かうことにしたんです。
自分には親からもらった足がある。そう思いながらバス停をたどって歩き続けました。
しかし頑張って歩いているうちにあたりも暗くなりかけて、もう何時間歩いたかも分からないくらいに。私はだんだんと不安になってきました。
その時、1人のおじさんが「どこに行くの?」と話しかけてきました。道路沿いの一軒家に住んでいる方でした。