もう、ひとりぼっちじゃない。 津波から生き残った「奇跡の一本松」、きょうだいの成長を見守り中
東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災の発生から11年――。被災地は今も一歩ずつ一歩ずつ、復興に向けて進み続けている。
震災を象徴する松の木にも、11年の間に変化があった。
こちらは2022年8月12日に、ツイッターユーザーの「うがいし手洗いするおいでよ岩手」(@oiwate、以下「おいでよ岩手」)さんが投稿した1枚。同月上旬、岩手・陸前高田市の「奇跡の一本松」周辺を写したものだ。
奇跡の一本松とは、東日本大震災の津波で約7万本あったとも言われる松がほとんど流されてしまった高田松原で、唯一耐え残った松の木のこと。
海水により深刻なダメージを受け、2012年5月に枯死が確認されたものの、その後はモニュメントとして大切に保存されている。
たった1本だけ取り残され、長い間ひとりぼっちの日々を送っていた奇跡の一本松。でも、今はもう違う。「おいでよ岩手」さんは、写真にこんな呟きを添えている。
「一本松が一人ぼっちじゃなくなりつつあるんだ見て」