「1歳児を抱っこして、通勤ラッシュの電車に乗車。目の前に座るおじさんが、私たちを見て顔を曇らせ...」(広島県・40代女性)
「いいから座んなよ」
「おいでおいで、ここに座んなよ」
その人はそう言って、席を譲ってくれたのです。
私は「すぐだから大丈夫、本当にお気持ちだけで十分です」と1度断ったのですが、男性は「いいから座んなよ」と。
私の勝手な想像ですが、ご自身の娘さんや奥さんの姿と私が重なったのかもしれません。子供を抱っこして立っている私を放っておけなかったのだろうと思います。
仕事帰りで疲れ、きっと少しでも座っていたかっただろうに、たまたま目が合ってしまった私を放っておけないなんて......。
私には父がいないので、その方の優しさに勝手に父の存在を重ね本当に胸が温かくなりました。
きっとご自身で考えられている以上に、私にとって嬉しい出来事だったとお伝えしたいし、改めてお礼も言いたいです。
小さな思いやりは、誰かの心を数十倍、数百倍温かくする力があると思います。
あの日、疲れていたのに席を譲ってくださって、本当にありがとうございました。何気ないあなたの優しさは、12年経っても忘れません。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)