かつての小学校に、再び子供の声響く 神戸の廃校を利用した「みなとやま水族館」が楽しそう
再び、子供の声が響く「学校」に
こちらの工事を手がけたのは、神戸市で工務店を経営する村上豪英さんで、実は同小学校の卒業生。
2015年、141年の歴史に幕を下ろした母校を「子供たちの学べる施設や賑わいの拠点にしたい」と、廃校を再利用する神戸市のコンペに応募。アイデアが認められ水族館づくりを進めてきました。
「何をもって人に来てもらえるか、一番自然で本来の姿なのかを考えた結果、学ぶ施設にしました。学校の中に子どもの声が響くというのは最高の音だと思います」(村上さん)
水族館の特徴は水槽を低めに作っていること。小学校の椅子などに座り、低い位置で水槽に顔を近づけることで、生き物の動きや形をじっくりと観察することができます。「生き物の魅力や自然の奥深さが感じられるのでは」と村上さんは話します。
村上さんのおすすめはハリセンボンやミナミトビハゼなどが見られる元理科室で、靴を脱ぎリラックスしながら「ごろっと寝転んで見てほしい」とのこと。大人も子どもも楽しめる素敵な施設ですね。
文部科学省によると、少子化が進んだことで全国で毎年約450校が廃校となっています。そのうち、活用方法が決まらないところが約2割もあると言われています。
こうした施設がもっと増えるといいですね。
(ライター:まみ)
みなとやま水族館
営業時間 10:00~18:00(最終入館17:00)
料金 おとな:1200円 小・中学生:600円 3歳以上:300円(いずれも税込み)