「家を飛び出し、夜の公園のベンチに1人で座る中2の私。男の人が近づいてきて、『ぼくが見といてあげるから...』」(大阪府・50代女性)
2022.07.24 08:00
「変なことをされたらどうしよう......」
そこに座っていると、少し離れたところに並んで建っている公団住宅のそれぞれの部屋から、食器が当たる生活音や家族で会話をする声が鮮明に聞こえ、「こんなに離れているのに」と不思議でした。
私は悲しみも怒りも感じなくて、とにかく「これからどうしよう」と呆然とするばかり。
しばらくすると、男の人が近づいてきました。30歳か40歳か、子供の私には年齢の見当がつきません。
「変なことをされたらどうしよう」と思っていると、その人は、
「どうしたの。もう少し明るいところへ行こう」
と言いました。
明るいところと言われたので「変なことはされないかな」と思い、電灯が照らすベンチに移動しました。