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あの時はありがとう
旅先いい話

「家を飛び出し、夜の公園のベンチに1人で座る中2の私。男の人が近づいてきて、『ぼくが見といてあげるから...』」(大阪府・50代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.07.24 08:00
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「1、2の3で走って......」

そこからの会話はおぼろげです。ただ、最後に「僕は、九州の佐世保の出身。佐世保はいいところ。一度行ってみて」と話してくれたのは覚えています。

そして、彼はこんなことを言いました。

「さあ、僕が見といてあげるから、1、2の3で走って帰りなさい。1、2、3!」

彼の声をきいて、私は言われた通り走り出しました。

男性に言われた通り、走り出した(画像はイメージ)
男性に言われた通り、走り出した(画像はイメージ)

家に帰ると、父は私を探しに出ていて、母が黙って私を出迎えました。

あの男の人がいなかったら、自分はどうしていたかわかりません。彼のおかげで無事に家に帰ることができました。

その時40歳だったとして、今は85歳ぐらいでしょうか。ご存命かどうかもわかりません。

学校、仕事、家庭と必死でここまで生きてきて、1人で気ままに旅に出るチャンスが無く未だに佐世保に行けていません。

けれど、そのうち行けるときが来ると思います。もし行くことができたら、佐世保の町に「ありがとう」と言いたいです。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな人に、どこで、いつ、どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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