海のにおいがしてきそう... 「カニのスペシャリスト」が開発したティーバッグが、リアルすぎて戸惑うレベル
「そんなの売れないよ」と言われて...
あまりにもリアルでお湯を注ぐのをためらってしまうフォルムだが、いざお湯を入れてみたらどうなるのか。
こうである。
中に入っている茶葉の色がはっきりと透け、より「カニ」感が強まっている。脚の付け根も紅茶色に染まり、より一層リアルだ。ティーカップからはみ出すほどの大きさだし、こういうティーバッグだと知らなければ「何かいる!?」と後ずさってしまってもおかしくないだろう。
カニの形のティーバッグなんてものが、なぜこの世に生まれたのか。Jタウンネット記者は17日、販売元・大翔水産(埼玉県戸田市)の高橋翔太代表取締役を取材した。
そもそも「大翔水産」は、名前の通り「水産」事業をメインに行うために立ち上げられた会社。かつてはカニのスペシャリストとして、年間100トンものカニを販売していた(米中でのカニ価格高騰のため、現在は年間10~15トンほどに)。
しかし、「暇が嫌いな性格」だという高橋代表はその事業に加えて、イラストやウェブページの作成も事業として展開。その中で、とある茶葉販売店のショップサイトを作ることになったという。
「その際ネット通販で売れる物を何か新商品で出しませんかとお話したところ、イルカの形でティーバッグを作りたいんです、とのことでした。委託加工先を色々探したのですが、中々キャラクターの形状でティーバッグを作ってくれる会社が無く、さらに『使い捨てにそんな手間と費用かけるの?そんなの売れないよ』とも言われたことから、自社のみで開発することを決意しました」(高橋代表)