香川のバス会社、行先表示を「うどん県」にしてしまう 理由は...「香川県という名前があまり認識されていない」
2022.05.28 08:00
「香川という名前への認識が......」
担当者によると、バスの表示に「うどん県」を使いだしたのは、5~6年前のこと。なぜ、この名前を起用したかというと......。
「うどんの方がわかりやすい」(高松エクスプレス営業課の担当者)
うどんを目当てに香川へ訪れる人も多いため、わかりやすくするために「うどん県」という表示にしているという。ちなみに「香川県」とは表示されない。
また、高松エクスプレスではバスの路線名にも「うどん」を採用。例えば大阪と香川を結ぶ路線は「大阪うどん線」、神戸と香川の路線は「神戸うどん線」といった具合だ。
......あまりにも「うどん」をゴリ押しし過ぎではなかろうか? 記者がそう思っている中、担当者は説明を続ける。
「香川県を『高松県』と呼ぶ方もいらっしゃるようですし、香川県という名前があまり認識されていないようにも感じます。やはり、『うどん県』のほうがわかりやすいのではないかと」(高松エクスプレス営業課の担当者)
県名が認識されていないとは悲しい話でもあるが......「うどん県」と言われればピンとくるほど県のPRが成功していると言えるのかもしれない。
なお、うどん県の表示を採用して以降、高松エクスプレスのもとに「わかりづらい」といった声は寄せられていないそうだ。