これが現代日本...だと? 噴火が生んだ「現実とは思えない景観」に反響
人の営みって...儚い
Saho.さんが写真を撮影したのは北海道・洞爺湖町の西山火口散策路。2000年3月に発生した有珠山の噴火で発生した被害を間近で見学することができるコースだ。
この噴火では犠牲者こそ出なかったものの、巨大な噴石などで850棟の建物が壊れる被害が出ている。そして、Saho.さんが撮影した写真に映っていた道路・国道230号線にも......。
5月23日、Jタウンネット記者が洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会の事務局員に話を聞くと、有珠山噴火によって河口付近の大地が隆起。これによって、元々海に向かってずっと下り坂になっていた国道230号線の一部が逆に上り坂になってしまい、下り坂の部分との間に小さな盆地状の地形ができた。そして、その盆地の底から噴き出した水が溜まり、話題の写真のような池ができたという。
この池は、地元では「西新山沼」と呼ばれている。
西山火口散策路には、噴火の凄まじさを伝える場所が他にも存在する。
例えば大地の隆起でアスファルトが割れて階段状になった国道だ。
思わず目が釘付けになるほどの「絶景」の数々。自然のパワーの大きさと、人の営みの儚さを痛感してしまう。
洞爺湖町を訪れる際には、ぜひ足を運びたい場所のひとつだ。