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これが現代日本...だと? 噴火が生んだ「現実とは思えない景観」に反響

大山 雄也

大山 雄也

2022.05.25 08:00
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世界各地で起こっている自然災害。時には、人々の生活を一変させることもある。

恐ろしい自然の力――それを実感できる1枚の写真が反響を呼んでいる。

道が水に沈んでしまっている(写真はSaho.@urbex_34さんのツイートより)
道が水に沈んでしまっている(写真はSaho.@urbex_34さんのツイートより)

こちらは、ツイッターユーザーのSaho.(@urbex_34)さんが、2022年5月20日に投稿した1枚。写真上部から伸びている2車線の道路は、手前側で水の中に沈んでしまっている。道路の傍に立つ電柱のうち1本も同様で、その根元は見えない。

現実のものとは思えない光景に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。

「日本なんですか?」
「こんな事が平気で起こるんだから、自然のチカラは凄いんだな!」
「水の青さに目を奪われてしまうけど、もの凄い一枚だな」

人の営みって...儚い

Saho.さんが写真を撮影したのは北海道・洞爺湖町の西山火口散策路。2000年3月に発生した有珠山の噴火で発生した被害を間近で見学することができるコースだ。

この噴火では犠牲者こそ出なかったものの、巨大な噴石などで850棟の建物が壊れる被害が出ている。そして、Saho.さんが撮影した写真に映っていた道路・国道230号線にも......。

5月23日、Jタウンネット記者が洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会の事務局員に話を聞くと、有珠山噴火によって河口付近の大地が隆起。これによって、元々海に向かってずっと下り坂になっていた国道230号線の一部が逆に上り坂になってしまい、下り坂の部分との間に小さな盆地状の地形ができた。そして、その盆地の底から噴き出した水が溜まり、話題の写真のような池ができたという。

この池は、地元では「西新山沼」と呼ばれている。

標識も車も取り残されたまま(写真はSaho.@urbex_34さん提供)
標識も車も取り残されたまま(写真はSaho.@urbex_34さん提供)

西山火口散策路には、噴火の凄まじさを伝える場所が他にも存在する。

例えば大地の隆起でアスファルトが割れて階段状になった国道だ。

アスファルトが割れて階段状になった国道(写真はSaho.@urbex_34さん提供)
アスファルトが割れて階段状になった国道(写真はSaho.@urbex_34さん提供)

思わず目が釘付けになるほどの「絶景」の数々。自然のパワーの大きさと、人の営みの儚さを痛感してしまう。

洞爺湖町を訪れる際には、ぜひ足を運びたい場所のひとつだ。

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