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「バイク通勤中、道の真ん中で横転した私。後ろに車が並んでるのに、倒れた車体を引き起こせずにいると...」(東京都・40代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.05.19 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Fさん(東京都・40代女性)

Fさんはその日、勤務先に向かうため新宿方面から東京方面へ250ccのバイクで急いで移動していた。

時間ギリギリで焦る中、四ツ谷駅前付近で信号を1つ見落として横断歩道の手前で急ブレーキ。その結果、バイクごと転倒してしまったという。

大急ぎでバイク移動をしていた(画像はイメージ)
大急ぎでバイク移動をしていた(画像はイメージ)

<Fさんの体験談>

25年ほど前のことです。大学を出たばかりの私は朝、250ccの中型バイクで新宿方面から勤務先の東京方面へ急いでいました。普段は安全運転を心がけていたのですが、その日は時間ギリギリで焦っていたのを覚えています。

ちょうど四ツ谷駅前まで来たときです。奥の信号が黄色に変わるのが見え、信号手前で止まろうとしたのですが、焦りからか、もう1つの信号を見落としていたことに気づきました。

バイクをすぐに起こせない

その信号は赤に変わり、大勢の人が眼の前の横断歩道を渡り始めます。

全身の血の気が引き、「このままでは確実に人々に突っ込んでしまう、それだけはできない!」と思い、とっさに渾身の力を込めて急ブレーキ。私は道路の真ん中、横断歩道ぎりぎりのところで横転しました。

バイクで横転してしまった(画像はイメージ)
バイクで横転してしまった(画像はイメージ)

人を轢かずに済んでホッとしたものの、体の痛みもあり、非力な私はどうしてもバイクをすぐに起こせません。

「信号がまた青に変わってしまう、これでは後ろに並んだ車に迷惑を掛けてしまう」

そう焦っていたところに、スーツ姿の女性が駆け寄ってきたのです。

彼女は私と一緒にバイクを起こしてくれて、おかげで朝の通勤ラッシュ時に大きな迷惑を掛けずに済みました。

「これだから人間辞められないね」

後日、親友にこのことを話したときに言われた「これだから人間辞められないね」という言葉と共に、今も度々思い出します。

その後の私は、バイクと福祉に携わる仕事に就きました。

見ず知らずの私に、綺麗なスーツを汚してまで手を貸してくださった方、あのときは本当にどうもありがとうございました。おかげで、嫌なことがあってもあなたを思い出し、あなたのように人に親切でいようとの信条を持って生きています。私の人生の恩人だと思っています。

できればもう一度御礼が言いたいです。この思いが届きますように......。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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