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あの時はありがとう

「飛行機の中でぐずりだした幼い娘。あやすこともできず着陸を待っていると、作業着の男が裏紙に...」(北海道・20代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.05.05 11:00
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「こんなに温かい人がいるんだと......」

私の言葉に彼は、

「いいんです。僕は出張ばかりで子供といる時間が少なくてね......。会えたとしても、絵を描くくらいしかできなかった。でも、今日ほど絵を練習してて良かったと思えた日はないよ」

と言ってくれました。

私の鼻をすする音や充血した目をみて、何かを察したのでしょうか。

飛行機が着陸した後も、私は彼に深く頭を下げました。

「そんな辞めてよ! 大変だろうけど頑張ってね」

彼はそう言って、キャラクターを描いてくれた紙と飴を3つ娘に渡して、去って行きました。

飛行機に乗るたびに思い出す(画像はイメージです)
飛行機に乗るたびに思い出す(画像はイメージです)

周りの人全てが敵だ――そう思っていた当時の私でしたが、こんなに温かい人がいるんだと心底感謝し、飛行機に乗るたびに彼のことを思い出します。

今、娘は4歳になり母娘、2人で仲良く楽しい毎日を過ごしています。あの時は本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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