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「やむを得ずベビーカーと乗った朝の満員電車。混み過ぎて動けない私を見て、イヤホンを付けた若い男が...」(都道府県不明・40代女性)

福田 週人

福田 週人

2022.05.04 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Sさん(都道府県不明・40代女性)

その日、やむを得ない事情で早朝に出かける必要があったSさんは、1歳の子供をベビーカーに乗せて朝の満員電車に乗り込んだ。

目的の駅に到着する頃には車内の奥の方に押し込められてしまい、一度は降りるのを諦めようとしたのだが......。

ベビーカーを押して満員電車に乗ることに...(画像はイメージ)
ベビーカーを押して満員電車に乗ることに...(画像はイメージ)

<Sさんの体験談>

数年前、夫の転勤に伴って地方都市から東京に1歳の子供と共に引っ越しました。

当時は、「東京に住む人は冷たい」「他人に無関心であまり人との関わりはないところだ」と思っていたので、うまくやっていけるかな、と心細い思いでいました。

そんなある日のこと。私は役所での手続きをするために、どうしても朝早い電車に、ベビーカーと一緒に乗らなければなりませんでした。

「ベビーカー降ります!」

申し訳ないと思いながらも、ベビーカーを押して満員電車に乗車。案の定、どんどん車内の奥の方に押し込められてしまいました。

そうこうしている内に電車は降りる予定の駅に到着したので降りようとしたのですが、私の位置から入り口は遠くなってしまっていました。ベビーカーを押して動くのは難しく、仕方なく諦めようとしたんです。

その時、私の隣でイヤホンをつけて音楽を聞いていたイマドキな感じの若い男性が大きな声で叫びました。

「ベビーカー降ります!道開けてくださーい!!」
若い男性が声を挙げてくれた(画像はイメージ)
若い男性が声を挙げてくれた(画像はイメージ)

すると、ぎゅうぎゅうの車内なのに周りの人たちが一気に避けて私に道を開けてくれたんです。

しかも、何人かはベビーカーがスムーズに降りられるように、スッと手を貸してくれました。

東京のイメージがガラッと変わった

私は短い期間でまた地元に戻ることになりましたが、あの時助けていただいたことは一生忘れません。

その時の他にも、電車に乗るたびにベビーカーの載せ下ろしを手伝ってくれたり、踏切を渡るときなどに線路にタイヤがはまれば助けてくれたり、横断歩道でベビーカーから降りた状態で子供がぐずっていればベビーカーを押してくださったりと、本当に沢山の方にあたたかい手を差し伸べていただきました。ありがとう、と言っても言い足りなかったです。

近所の方にもとても良くしていただき、私が風邪を引けば代わりに買い物に行ってくれた方も。東京のイメージがガラッと変わって、本当に大好きな場所になりました。いざという時に、優しくて温かい人が沢山いる街です。

助けていただいたたくさんの方々に、「本当にありがとうございました」と伝えたいです。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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