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「数年来で1番欲しい」 造幣局で売られていた「1円玉のぬいぐるみ」に絶賛の声→なぜ作った?企画の狙いを聞いてみた

井上 慧果

井上 慧果

2022.04.20 21:00
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まさに「造幣局ならでは」な、とあるグッズがツイッターで注目を集めている。

お馴染みのアレがふかふかに...?(画像は@awa2425さん提供)
お馴染みのアレがふかふかに...?(画像は@awa2425さん提供)

この画像は2022年4月16日、ツイッターユーザーの粟(@awa2425)さんが投稿したもの。手にしているのは、「1円玉のぬいぐるみ」だ。

しっかりと「令和4年」と記載されており、見た目は1円玉を忠実に再現。硬貨をぬいぐるみにするとはなんて斬新な発想なんだ......!

ツイッターではぬいぐるみに心を奪われるユーザーが続出し、こんな声が寄せられている。

「これは...ほしい!」
「造幣局お茶目www」
「うわぁあ!可愛いい!」
「数年来で1番欲しいぬいぐるみかも...」

Jタウンネット記者が18日、投稿者の粟さんに話を聞いたところ、この1円玉のぬいぐるみは16日、造幣局(本局)構内の売店「ミントショップ」(大阪府大阪市)で購入したもの。

「まさか、貨幣がぬいぐるみになるとは思わず、衝撃でした。造幣局が販売してるからこその公式感に惹かれ購入しました」(粟さん)

なぜ、お金をぬいぐるみにしたのだろう。

Jタウンネット記者は同日、ぬいぐるみを製作したオークコーポレーション(東京都渋谷区)を取材した。

「1円貨幣の魅力や大切さ」が伝わるように

全国の博物館や水族館などのミュージアムショップの運営を行うオークコーポレーションでは、14年からミントショップの販売業務も担当している。

同社によれば、ミントショップの商品を企画する際に第一に考えているのは「造幣局が製造する貨幣へのこだわりや魅力が伝わること」。そんな思いが今回のぬいぐるみにも込められている。

「今回は1円貨幣という身近な存在の魅力に気づいていただきたいという気持ちで企画しました。
ぬいぐるみは常に皆様の身近なところに置かれるものなので、この1円貨幣の魅力や大切さを普段から親しみ、思い返していただくことで、造幣局が大切にする造幣事業の意義が多くの方に伝わると考えました」(オークコーポレーション)

このぬいぐるみを制作するにあたって、特にこだわったのは「可愛さ」と「正確さ」。

「今回のぬいぐるみには『令和4年』と銘が入っていますが、これは実際の令和4年貨幣に圧印された文字を基に描き起こしたものです。
また、ぬいぐるみに縫い付けたタグには1円貨幣の大きさや重さ、素材などが記載されています。こういった知識からも造幣局が作る貨幣への理解や興味を深めていただきたいです」(オークコーポレーション)
実際の貨幣を基に作成(写真は再掲)
実際の貨幣を基に作成(写真は再掲)

素材に使ったのは、手で触れたくなるような柔らかく、弾力があるもの。

直径約12センチ、厚みは約6センチで税込800円というサイズ感や価格は、水族館で販売されているぬいぐるみを多数企画している経験から「最も幅広い世代に喜ばれる大きさ、価格になるように検討を重ねた」とのことだ。

「多くの方に1円貨幣の魅力が伝わると光栄です。ご購入された方には末永く愛用していただけると嬉しいです。ぜひ皆様造幣局にお越しください。きっとこれまで知らなかった貨幣の歴史や魅力に出会えると思います」(オークコーポレーション)

ちなみに記者が取材した18日時点で、「1円玉のぬいぐるみ」は造幣局(本局)のミントショップでは完売しており、さいたま支局のミントショップ(埼玉県さいたま市)にのみ若干在庫が残っているとのこと。現段階ではなくなり次第終了だそうだが、今後の展開は何か想定しているのだろうか。

「今回、ぬいぐるみと同時にポーチを発売し、こちらも大変好評をいただいております。
お客様からは他の貨幣をモチーフにしたものや、来年は令和5年のぬいぐるみにしてほしい等のご要望をいただいておりますので、造幣局に相談して今後の開発に活かしていきたいと思います」(オークコーポレーション)
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