「味が確かな店を紹介したい」 駅員自ら取材&執筆したフリーペーパー「東上線うどん紀行」に反響
きっかけはコロナ禍による利用者の減少
「東上線うどん紀行」は表紙を含めて4ページ。つまり、両面印刷した紙を半分に折った形だ。
中の見開きでは、和光市駅から川越駅沿線の10店舗のうどん店を写真つきで紹介。いくつかの店舗で使えるクーポン券までついており、お得感もある。
おすすめメニューとその価格、連絡先や営業時間、定休日も載っていてうどん店巡りをするにはかなり便利なことは間違いなしだが......なぜ駅員がこんなものを作ったのか?
Jタウンネット記者が東武鉄道広部の担当者に取材すると、その理由を教えてくれた。
「コロナ禍で旅客収入が減少した危機感から、1駅でもいいから電車に乗って沿線のおいしいうどん店に行ってもらい、少しでも増収につなげたいと考え企画しました。
また、沿線にお住まいの方が増えれば、鉄道をご利用のお客様も増えるはずなので、地域と協力体制を構築し、魅力ある沿線にしていくことにつなげていきたいと考えました」
なお、テーマが「うどん」になったのは冊子を企画した東武川越駅管区(和光市駅から霞ケ関駅の13駅)の沿線には多くのうどん店があり、駅長はじめ所属員がよく食べに行っているため、その中でも味が確かな店を紹介したいとの思いがあったからだという。