「コミケで撮影してたら、見知らぬおじさんが『これだから若い子は』。私のカメラや親まで貶してきて...」(東京都・20代男性)
「君カメラ持ってるの?一眼レフカメラはどこのカメラ?えー?一番使えないカメラだよ」
Jタウンネット読者・Eさん(東京都在住・20代男性)は中学生のころ、見知らぬおじさんにそんな風に話しかけられ、ひどく嫌な思いをしたことがあるという。
真夏の炎天下に訪れた、同人誌即売会「コミックマーケット」(通称:コミケ)。
彼は父に貰った一眼レフで、コスプレイヤーたちを撮らせてもらったという。
笑顔で対応してもらい、楽しい時間を過ごしていたEさん。
それに水を差してきたのが、カメラを持った細身の男性だった。おじさんは、Eさんのカメラを悪し様に言うだけでは飽き足らず......。
「これだから最近の若い子は...」
中学生の時に参加した、夏のコミックマーケットでの出来事です。
父に一眼レフカメラを無理矢理渡された私は、これを持ってコミケに行ってコスプレイヤーさんを撮りたいと思うようになり、準備をしてその日に挑みました。
何人かのコスプレイヤーさんが撮影させてくれて、うだるような暑さではありましたが皆さん笑顔でした。
昭和仮面ライダーのコスプレをした方と、某ゲームのカメラマンのコスプレをした方を撮らせてもらったところで、私は一度休憩を取ることに。
休みながら地図を見ていたら、カメラを持った細身のおじさんに話しかけられました。
「君カメラ持ってるの?一眼レフカメラはどこのカメラ?えー?そこの?そこのは一眼レフカメラの中で一番使えないカメラだよ。え?お父さんにもらった?はぁ...これだから最近の若い子は......」
私は一言返事をしただけでしたが、その後おじさんは聞いてもいないのに私の持っているカメラについてガンガンと酷いことを言うだけでなく、父の悪口や、やれ若い子はやれ俺が若い頃はやれ俺の持ってる機材はどんだけいいのか......と延々と話し続けます。
準備万端で来ていましたが、炎天下の中で長々と話をされて、悲しい上に始発で来た疲れも出始め、だんだん辛くなってきました。
「さっき言い忘れたんだけど...」
そんなとき、先ほど撮影させてくれた某ゲームのカメラマンのコスプレイヤーさんが声をかけてくれたのです。
「ねえ、君。さっき言い忘れたんだけど違うポーズも撮って欲しいな。その君の持ってるカメラで」
カメラのおじさんはまだ話したそうでしたが、そのコスプレイヤーさんが「失礼ですがお知り合いですか?」と聞くと、おじさんは怒りながらどこかに行きました。
それからそのコスプレイヤーのお兄さんに連れられ、先ほどの昭和仮面ライダーのコスプレイヤーの方の元へと場所に戻りました。
すると、突然お兄さんはアスファルトに伏せてこう言いました。
「今撮って!これを撮って欲しい!」
正直ちょっと変な人だなとは思いつつも、炎天下で火傷するぐらいのアスファルトに伏せている姿を撮影して、それから何度かお礼を言いました。
「あの方のおかげで、今も...」
撮影を終えて「気をつけてね」と手を振る二人に見送られその場を離れたあとも、何度かあのおじさんを見かけました。
ですが、なんとか話さないように隠れながら一日を楽しむことができました。
あのときのコスプレイヤーさんには、本当に感謝をしております。
あの方のおかげで、今も撮るのは辞めていません。
見ず知らずの私を助けてくださり、カメラなんて関係ないよと言ってくださったことに、感謝しかありません。
当時は人見知りがあり、名前も名乗らず聞かずだったので感謝の気持ちが届くようにと願います。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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