「PAを出ようとする私たちを、凄い勢いで追ってくる知らない車。クラクションを鳴らされ、窓を開けると...」(静岡県・40代女性)
もしあの時声をかけてくれなかったらどうなっていたか――。
静岡県在住のJタウンネット読者・Aさん(40代女性)から、家族とドライブに出かけたときの思い出が編集部に寄せられた。
Aさんは小学生の頃、家族とともに高速道路を使って1時間ほどで到着する母の実家へ数か月に1度のペースで遊びに行っていた。
ある日、いつも通り母の実家に向かう道中でのこと。パーキングエリアから出発しようとすると、Aさんたち一家のワゴン車を白い車が勢いよく追いかけてきたという。
しかもクラクションを鳴らしたり、ヘッドライトを点滅させるパッシングを行ったり、様子がおかしい。
ハンドルを握っていたAさんの父はそっと窓を開けた。すると、白い車の助手席にいた女性が......
ボロボロガタガタのワゴン車で
私は小学生のころ、高速で1時間ほどかかる母の実家に数か月に一度、両親と弟と訪れて、いとこたちや大好きなおじいちゃん、おばあちゃんに会えるのを楽しみにしていました。
また、お昼にいつも同じパーキングエリアで好きなものを食べることも楽しみの1つ。
その日も恒例のお昼が終わり、みんなで車に乗り込みました。
当時の我が家のワゴン車は、今のミニバンのように洒落たものではなく、長年仕事で荷物を運ぶことに使われていたのでボロボロガタガタ。
後部座席の引き戸はガラガラガッシャーンと父が力ませに動かさないと閉まりません。そんな車で、運転は父、助手席は母、そして私と弟は後部座席にいました。
もうすぐパーキンエリアの駐車場から出ようとしていたときのことです。後ろからものすごい勢いで白い乗用車が追い掛けてきてクラクションとパッシングをしてきたんです。
追い越しながら助手席の女性が叫んで...
追いかけてきた白い乗用車には中年のご夫婦が乗っています。
恐怖より先に驚きが出たのか、父は左側に寄りながらそうっと窓を開けました。
すると、私たちを追い越しながら白い乗用車の助手席の女性が、こう叫びました。
「半ドアですよー!」
これには家族でびっくり。安全を確認し車を停めて、全てのドアを確認してみると私の横の引き戸があっさり開き、ぞっとしたのを覚えています。
あのとき追いかけて教えていただかなかったらどうなっていたか......。事故にならずに本当に良かったと言い合いました。
白い車はそのまま走っていってしまったのでちゃんとお礼は言ませんでしたが、ご夫婦のおかげです。あの時はありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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