「通勤ラッシュのバスに乗り、小学校に向かう私。大きなランドセルのせいで、肩身が狭かったけど...」(東京都・40代女性)
2022.02.22 08:00
「おばさまの隣の席は私の指定席」
それから毎日、私がバスに乗り込むと手を振って
「こっちよ!」
「おはよう!」
と手招きしてくださるようになり、おばさまの隣の席は私の指定席になりました。
毎日会ってお話するうちに、「学校でこんなことあった」「習い事の練習が大変」「先生に褒められた」「昨日お母さんに怒られた」など、まるで友達に話すように、いろいろな話をするようになりました。
なかでも印象的だったのは、ある雨の日のこと。
私が折りたたみ傘を持っていて、うまくたためずぐしゃぐしゃになっていたのを見て、「こうやってたたむのよ」と自らの折りたたみ傘を一度全てほどいて、私にたたみ方を教えてくれたことです。
本当に面倒見が良く、優しい方でした。