「調子に乗って酒を飲みすぎ、夜の駐車場に座り込む私。ぐったりしていると、知らない人が車で...」(長野県・40代女性)
顔も車の特徴も覚えていません――。
長野県在住のJタウンネット読者・Eさん(40代女性)から、20代の時の体験談がJタウンネットに寄せられた。
仕事帰りに飲みすぎてしまった当時のEさん。自宅までバスに揺られていると気持ちが悪くなり、途中下車。そのままコンビニのトイレで吐いてしまった。
それでも体調は戻らず、コンビニの駐車場の壁にもたれて座りこんでしまったという。
時刻は23時を過ぎ、もうバスは来ない。
どうしよう......そう考えていると、彼女に声をかける人物が現れた。
「どうしたの?」
もう20年ほど前の出来事です。
社会人になってすぐの20歳の頃、会社の帰りに飲み会があり、つい調子に乗って飲み過ぎてしまいました。
最終のバスで自宅へ帰る途中、すごく気持ちが悪くなり、コンビニ前のバス停で急遽下車。
すぐトイレに駆け込み、吐いてしまいました。
吐いてもまだ気持ちが悪くてぐったりしてしまい、コンビニの駐車場で壁にもたれて座りこんだまま動けなくなっていました。
時間はすでに23時過ぎ。バスももう来ないし、「どうしよう...タクシー呼ぶしかないかな」と、朦朧としながら考えていたその時です。
「どうしたの?具合悪いの?大丈夫?」
30代か40代くらいと思しき女性の声が聞こえました。
「このままにしておけないよ」
恥ずかしかったですが、飲み過ぎて途中でバスを降りて吐いてしまった事を話すと、女性は後ろにいた夫らしき男性に、
「ねぇこの子送ってあげようよ。このままにしておけないよ」
と言い、肩を貸してくださり、車に乗せてくれました。
そこから家まで車で10分ほどだったのですが、走ってもらいながら何とか道を説明する事ができ、自宅の前まで送ってくださったのです。
私は、「本当にありがとうございました......」とお礼を伝えるので精一杯でしたが、彼女は
「無事にお家に着いて良かった」
というようなことを言ってくださいました。
具合の悪さで目がろくに開けられずにいて、お顔もしっかり見えておらず車の特徴も何も覚えていません。ですが、あの女性の優しく明るい声と、とても心配してくださっているあの空気感は今でも忘れる事ができません。
どこの誰とも知らない私に声をかけてくださった女性と、運転してくださった男性に、心から感謝しています。
あの時は本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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