寅年の初詣にぴったりかも...! 東京で「狛虎」に会えるお寺を巡ってみた【後編】
ギュッと目を吊り上げて...
最後にご紹介する「吉祥寺」は、東京メトロ南北線「本駒込」駅から徒歩7分の曹洞宗の寺院。

第二次世界大戦で寺のほとんどは消失してしまったが、狛虎と狛虎の後ろに立つお経が納められている経蔵、山門は戦火を逃れ、古くからの姿をそのまま残している。

1804年に建てられたという「経蔵」は文京区指定有形文化財にも指定されており、その前にいる対の狛虎も、ずいぶんと歴史を感じさせる佇まいだ。目を吊り上げた表情は虎らしく、一方で体は少し丸みを帯びていて犬っぽい。
ところで、他の3院では毘沙門天を祀っているため、縁のある虎の像が置かれていた。
だが、吉祥寺の本尊は釈迦如来である。なぜ狛虎を置いているのか、同寺に聞いてみたが「古いものなので今では分からない」とのことだった。
同寺には他にも、本堂前に狛犬らしき対の石像が、稲荷社の前には対の狐の石像、「狛狐」が置かれている。
さて、皆さんが気になる「虎」はいただろうか?
寅年の初詣にはせっかくなので、狛虎に会えるお寺を選んでみてはいかがだろう。