「満員電車でウトウトし、床に座り込む幼い娘。そばで見ていた見知らぬ男性が、彼女を急に抱き上げて...」(三重県・40代女性)
2021.12.03 11:00
「駅に着くまでここに......」
「駅に着くまでここに座ってなさい」
その人はそう言って、娘を自分のキャリーケースの上に座らせてくれました。
そして、電車の揺れでキャリーケースが動かないようにご自身の身体で支えながら、眠気を必死に耐えている息子にも寝てしまわないように
「どこに行ってきたの?」
「学校ではどんなお勉強をしているの?」
とずっと話しかけてくれました。私にも「1人で連れて大変だね」と声をかけてくださいました。
1時間ほど経った頃、少し寝てスッキリしたのか娘が起きました。男性は、私たちが降りる1つ前の駅で降りていきました。
降りる際にお礼は言えましたが、言葉だけでは足りないくらいの感謝で目頭が熱くなりました。