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観音様は銃を構え、諸葛孔明は曲芸を披露 江戸時代に書かれた絵に、ツッコミどころが多すぎる

松葉 純一

松葉 純一

2021.10.14 11:00
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「美術館で笑っても構わない」

凧あげに夢中の韋駄天。その後ろでは宝物である舎利塔を悪鬼が持ち逃げしている(狩野昌運「異代同戯図巻」 江戸時代 17世紀 福岡市美術館蔵)
凧あげに夢中の韋駄天。その後ろでは宝物である舎利塔を悪鬼が持ち逃げしている(狩野昌運「異代同戯図巻」 江戸時代 17世紀 福岡市美術館蔵)

今回の展示を通して、人々に伝えたいことは3つあるという。

1.美術館で笑っても構わない
2.昔の人でも我々と同じ笑いのツボを持っている
3.今となっては笑いどころが全く分からないネタもある

「個人的には、3番目を最も伝えたいです。わからないからといってスルーしてしまうのではなく、面白がってほしいです」と、宮田さん。

鯉を乗りこなして空を飛ぶ琴高仙人が漁師の網に捕まってしまった(狩野昌運「異代同戯図巻」 江戸時代 17世紀 福岡市美術館蔵)
鯉を乗りこなして空を飛ぶ琴高仙人が漁師の網に捕まってしまった(狩野昌運「異代同戯図巻」 江戸時代 17世紀 福岡市美術館蔵)

展示の一部がツイッターで大きな話題になったことについて、宮田さんは「『スナイパー観音』というネーミングがすごくセンスがあると思いました。また、大喜利みたいになっていて皆さんのコメントがどれも面白くニヤニヤしながら見ています。企画したときの意図が伝わったのかなと思い、うれしかったです」とコメントした。

コレクション展「遊びと笑いの日本美術」開催は、11月14日(日)まで。

なお10月16日(土)午後3時~午後4時には、宮田さんが「遊びと笑いの日本美術」の楽しみ方を紹介してくれる「つきなみ講座」が開かれる。聴講は無料だが、定員は54人で先着順なので、ぜひ聞きたいという方はお早めに(開始30分前より受け付け開始、定員は変更になる場合あり)。

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