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観音様は銃を構え、諸葛孔明は曲芸を披露 江戸時代に書かれた絵に、ツッコミどころが多すぎる

松葉 純一

松葉 純一

2021.10.14 11:00
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諸葛孔明が曲芸を披露!?

「異代同戯図巻」の展示風景(福岡市美術館提供)
「異代同戯図巻」の展示風景(福岡市美術館提供)

そもそも「異代同戯図巻」とはどんなものなのか。

宮田さんは「偉人や神仏などのオールスターが、時代や地域をごちゃまぜにされていっぺんに登場する絵巻です」と説明する。300年ほど前に作られたものだが、話題の「スナイパー観音」のように、特別な知識が無くても思わず笑ってしまうような小ネタが散りばめられているそう。

「三国志で有名な諸葛孔明が積み木の曲芸を披露したり、普賢菩薩が鵜飼をしていたり、鯉にのって空を飛ぶ琴高仙人が漁師の網に捕まってしまったりなど、『なんで!?』とツッコみたくなる場面が満載です」(学芸員・宮田太樹さん)
三国志で有名な諸葛孔明が積み木の曲芸を披露している(狩野昌運「異代同戯図巻」 江戸時代 17世紀 福岡市美術館蔵)
三国志で有名な諸葛孔明が積み木の曲芸を披露している(狩野昌運「異代同戯図巻」 江戸時代 17世紀 福岡市美術館蔵)

展示にあたって、苦心したこともあったという。それは「笑いどころが全く分からない部分もある」ということ。

現代の我々にとっても面白い表現もあれば、300年経って理解不能になってしまったネタもある、というわけだ。

「それを補うために当時の人がどういうことで笑ったり、遊び心を感じたりしたのか感じられる作品を展示してみました」(学芸員・宮田太樹さん)
「美術館で笑っても構わない」
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