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ロート製薬とツムラの創業者が、兄弟だって知ってた? 彼らが生まれた「薬のまち」宇陀市に迫る

松葉 純一

松葉 純一

2021.09.25 20:00
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薬との関わりは、古墳時代から飛鳥時代に遡る

宇陀市歴史文化館「薬の館」展示物(画像提供:宇陀市教育委員会文化財課)

Jタウンネットの取材に応じたのは、宇陀市教育委員会文化財課の担当者だった。

宇陀地域と薬との関わりは、古墳時代から飛鳥時代に遡るそうだ。

「『日本書紀』推古19 (611)年5月条に次の記載があります。
『夏五月五日、兎田野に薬猟す。鶏明時を取りて藤原池の上に集ひ、会明を以て往く。...... 』
兎田野は宇陀野(宇陀の大野)であり、阿紀神社を中心とした阿騎野のことを指すと考えられます。この記事は史料的に確認できるわが国最初の『薬猟』の記録です。薬猟は、古代に五月五日に行われた宮廷行事のことであり、男性は薬効の大きい鹿の角をとり、女性は薬草を摘んだそうです」(宇陀市教育委員会文化財課担当者)

つまり約1400年前、鹿の角は薬効があるということで、それを取るために宇陀の地で猟をしていたらしい。その様子が宮廷行事として、「日本書紀」に記録されているのだ。宇陀地域は王権の薬猟地として知られていたようだ。

宇陀市教育委員会の担当者は、他にも、古今のさまざまな文献をもとに、宇陀地域と薬との密接な関係を克明に説明してくれた。

その中で紹介されたのが、史跡森野旧薬園と、宇陀市歴史文化館「薬の館」という施設だ。現在の住所でいうと、どちらも阿紀神社とおなじ、「宇陀市大宇陀」に所在する。

江戸時代には50軒以上の薬問屋が並んでいた
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