「もう一回波が来て、水を飲んだら...」
今から43年くらい前のことでしょうか。夏休みは家族で遊園地の流れるプールで遊ぶのが我が家の恒例でした。
今なら考えられませんが、泳ぎにも自信があったからか、当時低学年だった私は一人親から離れて人工波のあるプールで泳いでいました。
すると、断続的な大波小波に襲われて息を吸う度に水をガボカボと飲んでしまい、
「もう一回波が来て水を飲んだら、もうダメかも」
と思いました。
すると次の瞬間、私の体がフワッと浮き上がり、そのままプールの浅い所に放り投げられたんです。