日本のタバコと海外のタバコ、どれくらい味が違う? 中国&インドネシアの銘柄と吸い比べてみた
「ガラム」や「中華」って知ってる?
JR秋葉原駅電気街口から徒歩3分ほど。
万世橋近くの高架線下(秋葉原駅前南通り)に、「ミマツたばこ」はある。
店内に入ると、扱われている銘柄の多さに驚かされる。
「国内外から400種類以上の銘柄を取り揃えているんですよ」
そう話すのは、ミマツたばこ店長の山本荘司(55)さんだ。
同店はその品ぞろえの豊富さから、根強いファンが多いという。日本人だけでなく、外国人もよく訪れるそうだ。特にアジア圏からは、メビウスやセブンスターのタール・7ミリを好む中国人が多いという(山本さんは「スター」やラッキーナンバーの「7」が好きだからでは、と話していたが真相は不明だ......)。
さて、数ある銘柄のうち、ミマツたばこで、よく売れているアジアのたばこ銘柄って何だろう。
「アジアのたばこといえば、日本や中国、インドネシア産が有名で人気ですね。
うちの一番人気は、インドネシアの紙巻きたばこ『ガラム・スーリヤ・マイルド』でしょうかね。他には『ジャルム』なんてものも人気です」
両者は、丁子(クローブ)の抽出油をブレンドした独特な香りが特徴で、クローブシガレットやクレテックたばことも呼ばれる。丁子の油が染み込んだ葉が「パチパチ」と音を立てて燃え、その香りは「甘ったるさ」さえ感じるという。
では中国のたばこだと、どれが人気なのだろう。
「やはり人気は、『中南海』でしょう。ハーブがブレンドされているからか、どこか漢方薬のような香りが楽しめます。これを吸うと喉にいいとも言われていますね。
最近だと、『中華』も人気です。高級志向が高まりはじめ、イギリスのトレジャラーに近いテイストです。柔らかい味わいが楽しめますよ」
トレジャラーとは、世界で最も高価なたばことして知られ、日本では一箱3000円で販売されている。山本さんが吸っているのも、コレだという(なんて、ゴージャス!)。
そんなこぼれ話を聞きながら、今回は、中国のたばこ銘柄から中南海スーパーライト(20本入り、470円)と、中華(20本入り、600円)を購入することに。インドネシアからは、ガラム・スーリア・マイルド(16本入り、600円)とジャルム・スーパー(16入り、480円)の2種類を選んで、家で吸ってみることにした。