日本のタバコと海外のタバコ、どれくらい味が違う? 中国&インドネシアの銘柄と吸い比べてみた
パチパチ音と甘ったるさが特徴的
では、インドネシアのたばこ達はどうか。
先に述べたように、ガラム・スーリア・マイルドは丁子(クローブ)の油を使ったインドネシアの代表的なクレテックたばこ。
タールはなんと、33ミリ。
はたして吸えるのか......、と思いつつ封を切ると、その匂いに驚かされる。
東南アジア料理店の匂いというか......。エスニックな香りが、プンプンする。
火を付け、吸ってみると......。まるで線香花火のように、パチパチと音が。
これだけで、カルチャーショックを受けたのだが、衝撃はそれだけではない。
紫煙から、びっくりするくらい甘ったるい香りが漂うのだ。
タールの高さの割には、やや吸いやすい。でも、しっかり喉にガツンとくる。フルーツのようなトロピカルな甘みが特徴的で、唇に甘い蜜がつく(舐めると美味しい)。
これは人を選ぶたばこだ。つい先ほどまでメビウスとピースしか吸ったことがなかった筆者にとっては、「たばこ」とは別の嗜好品じゃないのか、とさえ思えた。
最後に紹介するのは、ジャルム・スーパー。こちらは、タール40ミリとなっている。
ガラム・スーリヤ・マイルドと並ぶクレテックたばこ。
でも、ガラムとは違う匂い。バナナっぽいな......。
いざ吸ってみると、ガラムよりタール値が高いのに、ガツンとこない。パチパチ、チリチリ音も小さめだ。
ガラムよりたばこ感が強い印象を受ける。マルボロやメビウスにガラムを足してみた感じ......、だろうか。それでも匂いは、もう東南アジア全開だ。
今回は、アジアを代表するたばこの銘柄を吸ってみた。
中国のたばこは、日本に味わいが近い。インドネシアのものは......まったくの別物。唯一無二の存在感があった。
喫煙者のみなさん、オリンピックやパラリンピックで国際色が高まっている今、日本のたばこと海外のたばこの違いを体験してみるのはいかがだろうか。
かなりハードに国際的な気分が味わえるかもしれない。