バケーション?いいえ、ワーケーションです 山梨のリゾート地で1週間テレワークしてみた
Vacant(空っぽ)になるから、リフレッシュできる
筆者は、テレワーク=在宅勤務、と思っていたのだが、どうやら違うらしい。
テレワークとは、「tele=離れた所」と「work=働く」をあわせた造語だという。ICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことを指す。
テレワークには、大きく分けて4種類あり、在宅勤務(自宅でテレワーク)はその一つに過ぎない。他に、移動中や移動の合間に働くモバイルワーク、サテライトオフィスやコワーキングスペースなどの施設を利用するテレワーク、そしてリゾート地で行う「ワーケーション」があるようだ。
滞在先に着いて、テレワークに必要な機器、ノートPCとWi-Fiルーターで、インターネット接続できるかどうかをまず試してみた。ドコモやソフトバンクの電波状況にもまったく問題なかった。仕事上の連絡はスムースに行えるはずだ。
しかも、Jタウンネットは、「あなたの街の情報サイト」である。山梨県に来たのだから、記者としてはこの街の魅力を思う存分体験するほかない。
というわけで早速、北杜市白州町の尾白(おじろ)川渓谷へ遊び(取材)に行くことにした。
尾白川は南アルプス・甲斐駒ヶ岳を源流とする一級河川だ。日本名水百選にも選定されている。尾白川堰堤(えんてい)では、自然の川を利用して水遊びができる。南アルプスから流れてくる清水は、相当に冷たい。川遊びをしていると、体が冷えてくるほどだった。この時、下界は35度を超える猛暑だったらしいが......。
大自然の中に飛び込んで無心に遊ぶ。Vacation(休暇)とは、Vacant(空っぽ)になることことらしい。いったん空になるから、リフレッシュできる。それが「ワーケーション」のメリットの一つだろう。リフレッシュすることで、新鮮なアイデアも湧き出てくるかもしれない(なお筆者の場合はこの時、仕事のことはすっかり忘れてしまい、文字通りVacantになっていたのだった......)。