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日本一「胃に向き合ってる」県民は? 明治「胃人度調査」で判明

福田 週人

福田 週人

2021.07.30 17:00
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新型コロナウイルスの感染拡大を目の当たりにして、この1~2年の間に改めて自身の健康や生活習慣を見直してみた、という人も多いだろう。

健康的な体作りには、適度な運動や睡眠はもちろん、健康的な食生活を心掛けることも大切だ。

暴飲暴食などによって、自分の胃を痛めつけてしまうようなことは避けたいところ。胃の健康について意識することは、生活習慣の改善において重要な要素の一つと言えるだろう。

ヨーグルトなどの乳製品を製造・販売する明治(本社:東京都中央区)は2021年6月30日、47都道府県を対象に行った「胃人度調査」の結果を発表した。

同社は、「胃で働く乳酸菌とともに、胃から前向きに健康的な生活をおくる人々」を「胃人」と定義。

この調査は、様々な観点から、最も胃人度の高い「胃人県」はどこかを探るものだ。

画像はイメージ
画像はイメージ

調査は2021年4月23日~5月7日の期間に、インターネット上で行われた。対象は20代~50代男女4700人(各都道府県100人ずつ)。

その結果、栄えある胃人度ナンバーワンの「胃人県」となったのは、長野県だった。

あなたにとって「胃」とは?

調査では、「あなたにとって胃とは何ですか?」、「『胃』の健康を考えて生活をしていますか?」など、計17項目の設問が用意された。

まず、自由回答である「あなたにとって胃とは何ですか?」という設問には、こんな声があがった。

「健康のバロメーター(茨城県40代男性)」
「美味しく食べるための相棒/パートナー(香川県 30代男性)」
「体調のバロメーター(北海道 30代女性)」
「人生(石川県 20代男性)」
「第2の心臓(熊本県 50代女性)」

年代によって、人によって、捉え方はさまざまだが、皆一様に胃を健康にとって重要な臓器であると認識しているようだ。

そして長野県では、それ以外の16項目の設問における総合得点が、47都道府県の中で最も高かった。

胃人度ナンバーワンは長野県(以下、画像は明治のプレスリリースより)
胃人度ナンバーワンは長野県(以下、画像は明治のプレスリリースより)

同県は「胃の健康を考えているか」で全国1位、「生活習慣が適切か」「気分転換の方法をもっているか」で全国2位、「胃が元気であると感じるか」「ヨーグルトの喫食状況」で全国3位になるなど、複数の項目で高スコアを記録。

また、「ポジティブであるか」でも全国5位と、好成績だった。

胃の健康への関心、意識が高い人が多い?

「『胃』の健康を考えて生活をしていますか?」
「『胃』の健康を考えて生活をしていますか?」

「『胃』の健康を考えて生活をしていますか?」という設問では、45.0%の長野県民が「とてもしている」あるいは「ややしている」と回答。

また、「体の中で気になる部位はどこですか?あてはまる部位を教えてください」には、38.0%が「胃」と答えている。

「体の中で気になる部位はどこですか?あてはまる部位を教えてください」
「体の中で気になる部位はどこですか?あてはまる部位を教えてください」

さらに、「ご自身の生活習慣は適切であると感じますか?」では、長野県民の48.0%が「とても感じる」あるいは「やや感じる」を選択。

「ご自身の生活習慣は適切であると感じますか?」
「ご自身の生活習慣は適切であると感じますか?」

過半数に近い数の県民が、胃や生活習慣について意識しながら、生活を送っているということだろうか。

その成果なのか、「ご自身の『胃』は元気であると感じますか?」という設問でも、66.0%の長野県民が「とても感じる」あるいは「やや感じる」と回答している。

「ご自身の『胃』は元気であると感じますか?」
「ご自身の『胃』は元気であると感じますか?」

実は長野県は、かなりの「長寿県」でもある。

厚生労働省が5年ごとに発表している「都道府県別生命表」では、毎回上位をキープ。

最新版である15年の調査では男性の平均寿命が全国で80.77歳に対して、長野では81.75歳で2位(1位は81.78歳で滋賀県)。女性の平均寿命は全国で87.01歳に対して、長野では87.67歳で1位だ。

県では、「世界で一番の健康長寿」を目指してさまざまな取り組みも行っている。

それらの取り組みは、「胃の健康」にも関係しているのだろうか。

Jタウンネット記者は21年7月19日、東京都港区にある消化器専門のクリニック「ムラタクリニック」に取材。村田洋子院長に見解を聞いた。

胃の健康にもよい「減塩」

──長野県では、かつて減塩運動を展開したり、現在でも「一食の塩分は3グラム」を目指す「信州ACEプロジェクト」など、健康増進に関する様々な取り組みを行っています。また、厚生労働省が17年12月に発表した「平成28年国民健康・栄養調査報告」では、長野県は野菜摂取量の平均値が男女共に最も高い、という結果が出ています。「減塩運動に取り組んでいる」、「野菜の摂取量が多い」ことは、「胃の健康」につながるのでしょうか?

「長野県はお味噌が美味しい地域ですが、お味噌というのは塩分を多く含んでいるので、食べ過ぎると当然多くの塩分を摂取することになります。このように、あまり塩分を摂りすぎてしまうと、血圧が高くなってしまうのはもちろん、胃の粘膜を痛めて胃もたれや胸やけの原因になってしまうこともあります。そういう意味では、減塩というのは胃の健康にも良いことだと思います。
また、野菜の摂取量が多いというのも胃の健康には良いと思います。ただ注意しなくてはいけないは、夜遅い時間に消化の悪い野菜、例えばゴボウやレンコンといった根菜類などを食べ過ぎてしまうと、これも胃もたれの原因になってしまうこともあります。早い時間に夕食をとる、消化しやすいように細かく刻む、あるいはよく噛んで食べる、といったことが大切ですね」

──明治の調査において、長野県では「ポジティブ」「気分転換が上手」な人が多いという結果になりました。「ポジティブ」や「気分転換が上手」といった要素は、「胃の健康」とどのような関係があるのでしょうか?

「ご自身はポジティブであると感じますか?」
「ご自身はポジティブであると感じますか?」
「一番は、『ストレスが発散される』ということだと思います。ストレスが溜まってしまうと胃酸の量が増えてしまい、胃もたれや胸やけの原因になります。
長野県に限った話ではありませんが、都会と違ってすぐ近くに森林や山などの自然がある地方在住の人は、散歩やちょっとした山登りといった気分転換や気晴らしもしやすいでしょう。
こうしたことから、胃に過度のストレスが溜まる人が少ないのだと思います」
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