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ツイッター「縦長サムネ」の恩恵に与る、「有鹿神社の禰宜」の姿がこちらです

松葉 純一

松葉 純一

2021.05.18 11:00
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材質は紙、長さ2メートル5センチ!?

【公認】有鹿神社 ネギ(@arukajinjanegi)のツイート
【公認】有鹿神社 ネギ(@arukajinjanegi)のツイート

Jタウンネット記者の取材に応じたのは、有鹿神社の禰宜(ねぎ)、小島実和子さんだった。

「ツイートに投稿したのは、今から3年前、2018年4月に撮影した写真です。
当時、仕事の関係で、名刺を出す機会に、『有鹿神社の禰宜です』とご挨拶しても、すぐに分かってもらえないことが多くて、禰宜という仕事を周知する必要性を感じていました。
ゆるキャラのようなものを作って、ちょっとおもしろそうと興味を持ってもらえたらいいなあ、そう考えて、あのようなものを作ってみました」(小島禰宜)

禰宜は、神社の神職の役職で、宮司の下に禰宜がいるのが一般的だ。

「禰(ね)」という漢字には神様が宿る場所という意味があり、「宜(ぎ)」には神様が降りる所で宣言するという意味があるという。「御祈祷を行う」「祝詞を奏上する」「祈りを捧げる」などが本来の仕事だが、地域社会で行われる行事に参加することや、そのための打ち合わせなども、重要な任務のようだ。

「有鹿神社の禰宜です」と挨拶しても、なかなか理解してもらえないもどかしさを感じた小島さんが考えたのが、このネギのキャラクターだったという。

【公認】有鹿神社 ネギ(@arukajinjanegi)のツイートより
【公認】有鹿神社 ネギ(@arukajinjanegi)のツイートより
「ネギの被り物の材質は、白い厚紙の上に、文具店で売っている模造紙を巻いた上に、パラフィン紙を重ね、マスキングテープなどで止めました。長さは2メートル5センチもありますから、建物の中に入るのは、かなり難しいですね。吹き抜けになったロビーのような場所なら別ですが......。
基本的に屋外なら大丈夫ですが、風が強い日は持っていかれそうになります。紙ですから、重量は軽いです。これを身に着けて、茅の輪くぐりなどの神事も行いますし、舞台で舞を奉納することもあります」(小島禰宜)

長さ2メートル5センチのネギの被りものを身に着けると、高さ3メートルを超えるのは確実。横長の写真に納まるのも至難の業だろう。

21年5月にツイッターで縦長のサムネイルが表示されるようになったことで、禰宜の全身がカットされることなくタイムラインに現れるようになった、というわけだ。縦長サムネイルの恩恵を最も感じている人物かもしれない。

ところで、長いネギをかぶりながらパフォーマンスができるのだろうか? 巨大ネギの茅の輪くぐりや、舞を見てみたいという人は、下のツイートの動画をご覧いただこう。

ネギのパフォーマンスには、小島禰宜も相当に自信があるようだ。

Twitterが縦長画像に対応したことがきっかけで、活躍の機会はますます広がるかもしれない。

ツイートの大反響についての感想を聞くと、小島禰宜は、「ネギのようにすくすくと『いいね』が伸びて、びっくりしています。皆様、ネギを食べて、健康にお過ごしください」とコメントした。

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