「割と精一杯なんだよ!」 お年玉をあげる側になってしまった「大人の哀しさ」描く漫画に共感
2021.04.07 18:18
お目当ては「お年玉」
子どもたちのキラキラとした目にうながされ、用意していたお年玉を取り出す二人。
「いつの間にか貰う側からあげる側になったんだなぁ」
大人として、子どもにお年玉を渡すのは、自分の成長にしみじみとしてしまう瞬間だ。
しかし、ただ感慨に浸っているだけではいられない。
「ぐうッ この金で小説何冊買えただろうか」
......確かに、親戚の子が複数いる場合、そんなに安くは済まない。
年に一度、しかも伝統行事であるとはいえ、そう考えてしまう気持ちは痛いほど分かる。
そんな大人の葛藤をよそに、ワクワクしながらその場でポチ袋をあける子どもたち。
その反応は――。
1人2000円のお年玉に、なんともいえない表情を浮かべている......。
がっかりした態度を隠そうともせず、さっさと次なる親戚の元へと向かう子どもたちを横目に、自分たちの小さい頃の記憶をよみがえらせながら頭を抱える姉弟。
「それで割と精一杯なんだよ!! 大人ってさあ!!」
と涙を流している二人が切ない......。
子どもの頃、大人はお金持ちだと思っていたが、意外とそういうわけではないのである。