金箔に負けない輝き 広島の老舗企業が作る「真鍮箔」が美しい
2020.09.22 21:00
原爆投下にも耐えた煙突
会社の外には空に向かってまっすぐに伸びた煙突が見えます。
戦時中、歴清社は軍服を包む包装紙を製造していました。それを乾燥させる目的でこの煙突が建てられたそうです。
原爆の投下にも生き残り、爆風に耐えた煙突。
このぽつんと立っている煙突を見て、相談役の久永洪さんは「やるべきことをしっかりやれよ」と言っている気がしたといいます。
その後歴清社は戦後の不況を乗り越え、金紙の製造を再開。
初代が技術を生み出し、継承者たちによって世界に通じるものづくり企業へと成長を遂げていきました。
久永さんは「金の輝きというのは人に癒しと希望を与える。それは愛であり、平和であり、広島の平和に通じる」と話していました。
真鍮箔は初めて見ましたが、金箔と変わらない輝きで驚きました。服や家電にも箔押しできる技術は凄いですね。
(ライター:momiji)