キーワードは「東川らしさ」。人口8000人、北海道の小さな町が「普通のふるさと納税をやめた」理由
提供元:東川町
町民から見た「株主」とは?
そして、株主にとっても東川町はただ「ふるさと納税した町」というだけでなく、大切な場所になる場合もあるらしい。
取材中に立ち寄った町内中心部のカフェ「liko to go.」で、店主の桐原紘太郎さんからこんな話を聞いた。
「株主総会の後に店に来てくれて知り合ったり、友人の家に呼ばれて行ったら株主の人に出会ったり、あるいは山で偶然出会ったり。株主の人とは、距離感が近いです。
友達になって、家族ぐるみで付き合って、この前はコロナの影響でこちらに来れないから、ということで何人かの株主の友人とzoomでオンライン飲み会をしました」(桐原さん)

ふるさと納税をしたことが、その町で友人を作ることにつながるとは驚きだ。町に住む人が株主の存在を「町を応援している人」だと捉え、株主自身も「自分も町づくりに参画している」という意識があるからこそ、互いに打ち解けられるのかもしれない。
この温かな東川という町に、自分自身も関わってみたい。笑顔で話す町民の皆さんをみて、そう感じた筆者だった。
<企画編集:Jタウンネット>