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「嫌がる子供を私に近づけないで」 怖がりに優しいオバケが発見される→なぜ誕生?担当者に聞くと...

井上 慧果

井上 慧果

2020.07.22 20:00
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「お子さんを無理やり私に近づけないで」

これはいいメッセージ(画像は台場怪奇学校より提供)
これはいいメッセージ(画像は台場怪奇学校より提供)

岩子さんが下げているメッセージには、「岩子からのお願い!!」として、

「嫌がるお子さんを無理やり私に近づけないでね!!
それは、イジメと一緒よ!!」

と書かれている。

また、その下には保護者ヘのメッセージとして

「逆らえない相手から強制的に嫌な事をされたら、どんな気分でしょうか?
ここで、お子さんを泣かせても強い大人にはならないと思います。
是非ご一緒にオバケ屋敷に入ってあげてくださいね」

とも。怖がりの子どもたちのことを配慮し、思ってくれている。なんて優しいんだ......。

確かに、つい反応が面白くて、冗談半分にお化けに近づけるというのは、親子に限らず、友人同士などでも起こり得そうなことだ。

しかし、怖がりの人間にとって、特に子どもにとってはトラウマになってしまうかもしれない。

それを自ら注意喚起してくれるとは、岩子さん、確かにいいお化けである。

それにしても、どうして岩子さんはこのようなメッセージを掲げているのだろう。

Jタウンネットは2020年7月17日、台場怪奇学校を取材し、担当者に話を聞いた。

20年でオープン15周年を迎えるという台場怪奇学校。岩子さんは営業を始めた当初から入口に立っている、いわゆるマスコットキャラクター(?)のような存在だという。

怪談「お岩さん」をモチーフに名づけられ、以前はツイッターも運用していたという岩子さん。多くの人に愛されている反面、やはりお化けなので怖がられてもいるようだ。

「当施設は、比較的通りに面した場所にあるので、岩子も色々な方の目に触れるようになっています。中には、通りすがりの親御さんなんかが、面白がってお子さんを近づけたりされていることがありまして。小さいお子さんだと、本当にびっくりして泣いてしまったりするんです。

それを見た周りの方から、かわいそうだというようなお声を頂くこともありまして、それでこのPOPを掲示するようになりました。

確か、このPOPも、岩子が立つようになってすぐの、ずいぶん初期から掲げていたかと思います」

と担当者。

嫌がる子どもの気持ち、よく分かる。岩子さんには悪いが、本当に怖いだろう。

このメッセージについて、担当者は

「当施設は、皆さんに楽しんで頂く場所なので、嫌な思いをされたりするようなことがないようにできればと思います」

としている。

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