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「数十年後に森になる」計画で作られたビルが話題 完成から25年...その現状は?管理会社に聞いた

井上 慧果

井上 慧果

2020.07.18 08:00
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「九州の山に近づけている」

この森は「ステップガーデン」と呼ばれ、ビルの2階から14階までの天井部分に木が植えられている。いわゆる屋上緑化だ。

建物の南側に広がる天神中央公園の緑との一体化をコンセプトに作られたという。

担当者によれば

「当初は外来種も含め、様々な木を植えていました。しかし、現在は風や、鳥が運んできた種などから、より自然に近い形で新しい木も増えています」

とのこと。

「あと35年で森になる」という情報がツイッターで話題になったことについては、次のように話す。

「最初に60年で...と決めていたかどうかは分かりません。今もあと35年で、ということを目指しているわけではありません」

つまり、施設を森のように緑化していくというコンセプトがあることは事実だが、具体的な年数までは定めていないようだ。その上で担当者は、

「現在は、より九州の山の環境に近づけていくような方針になっております。また、秋の紅葉をもっと楽しんでいただけるように広葉樹も増やしているところです」

と、今後の展望を説明。また

「元々は人工土壌を使用していましたが、時が経ち、現在は腐葉土になっています。また、備え付けのスプリンクラーを使わなくても雨水だけで十分、緑は育っています。
50年、100年と経って、もしビルがなくなることがあっても、そのままどこかに移植できるような、自然な森を目指しております」

としていた。

すでに微生物や虫、鳥なども住んでいるそう。これからもステップガーデンは、どんどん自然に近づいていくのだろう。

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