誰が何のために? 三重の公園にそびえ立つ、巨大な「牛乳パック」の謎を追う
三重県民のソウルドリンクらしい
大内山酪農協同組合は、巨大な牛乳パックのモニュメントがある大紀公園から、車で10分ほどの場所にある。
営業担当者によると、大内山牛乳は組合に加入する三重県下の21戸(20年4月現在)の酪農家が生産した生乳のみを使用した牛乳。生産者の顔が見える産直商品として、三重県だけでなく奈良・大阪・和歌山の生協とも40年以上の取引があるという。
特に地元・三重県では広く愛されているようで、
「地元の牛乳としてご愛顧頂き、宅配や量販店で販売。また、学校給食用牛乳として三重県内の約400校の学校に供給しています」
とのこと。その言葉通り、三重県民にとってはかなり馴染み深い商品らしく、ツイッターで「大内山牛乳」を検索してみると、
「大内山牛乳一滴は三重県民の血一滴」
「ちょっと贅沢したい時三重県民は大内山牛乳を買うのだ!」
「大内山牛乳は本当にかわいくて大好き 5000Lのモニュメントが作られるほど三重県民に愛されている」
「大内山牛乳って三重県だけなの!?」
などの投稿が見つかった。
味のみならず、パッケージも愛されているようで、モニュメントでも1000ミリリットルパックのデザインを忠実に再現。ただし、容量表示は5000リットルになり、「要冷蔵」などと表記される部分には、組合の電話番号とウェブサイトのURLが記載されている。
ちなみに、反対側に回り込むと、モニュメントは組合が販売するコーヒー牛乳「大内山コーヒー」に。像の2面には牛乳、もう2面にはコーヒー牛乳のパッケージが描かれているのだ。
組合の担当者によると、実はこのモニュメントは可動式で、180度回転するのだが、実際に動かしたことはないそうだ。