地域の課題をSDGsで解決? 北九州市で見つけた「未来の商店街」の姿とは
2020.03.30 12:00
提供元:北九州市
利用客の意識も高まっている?
まず訪れたのは、魚町銀天街の中にある「ビッコロ三番街」。ここは、老朽化していて取り壊す予定だったビルをリノベーションした空間に生まれた複合商業施設だ。そこで見つけたのが、輸入食品を扱う「D.G shop」。
この店では、品質的にはまったく問題ないのに、賞味期限が短くなったなどの理由で破棄されてしまう食品を引き取り、割引価格で販売している。フードロス削減につながるこうした取り組みは、SDGsの17が掲げた目標に当てはまる。
実際、D.G shopがこうしたセール販売を始めたのは、魚町銀天街が「SDGs商店街」を宣言した3か月後のこと(18年11月)。もともとフードロスなどの問題に関心があったという店のオーナーに、商店街の取り組みについて話を聞くと、
「フードロスに繋がるセール販売を始めてから、売上も大きく増えました。マイバッグを持参するお客さんも増えてきている印象で、意識の高まりを感じています。商店街の取り組みとも、関係しているかもしれません」
と話していた。