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台風被害を乗り越えたばかりなのに... 「コロナでお客さんが全然来ません」イチゴ農園の嘆き

笹木 萌

笹木 萌

2020.03.05 17:00
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台風で苗が半分に、その後も...

取材に応じたガウラーベリーかねこ農園の担当者によれば、お客さんが目に見えて減ったのは2月末ごろから。ここの農園では直売が中心で、卸売りはあまりやっておらず、余ってしまったイチゴは基本的に廃棄になってしまう。

「売り上げ的には痛いものがあります」

と話す担当者。

同園では、イチゴが傷んでしまうという理由から、郵送での販売を2月で終了している。そのため、イチゴ狩りなどで農園を訪れる客が減った影響は大きく、売り上げは例年の半分以下にまで落ち込んでいるという。

19年9月の台風15号で大きな被害を受けたガウラーベリーかねこ農園。このとき、イチゴとほうれん草を栽培するビニールハウスの8割が倒壊。育てていたイチゴの苗は半分になってしまった。

倒壊したビニールハウス(画像は関係者のツイッターより)
倒壊したビニールハウス(画像は関係者のツイッターより)

そして10月には、列島各地に大きな爪痕を残した台風19号の被害を受けた。今度は苗を植えるために作った畑が荒らされてしまった。

「本来でしたら11月末から収穫を始めて6月近くまで販売していますが、今シーズンは大幅に遅れてほぼ2月のスタートになってしまいました」(担当者)

担当者によると、袖ケ浦にはイチゴ農園が3つあり、ガウラーベリーかねこ農園を除く2つは台風被害が大きく、今シーズンは休業しているという。台風の被害からやっとの思いで育ててきたイチゴがまたしても壁に直面するとは...農家の方の心中は計り知れない。

そんな農園の窮状を、担当者の娘が冒頭のようにツイートしたところ、投稿は大きな注目を集めることとなった。その影響は農園にも及んでいるようで、

「今日(5日)特に問い合わせも多く、『ツイッターを見ました』という方がかなり多く来園しました。いい反響があって助かっています」

としていた。

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