うどんは讃岐だけじゃない! 各地を食べ歩いたマニアが作った「全国うどん図鑑」が興味深い
寒い日に味わう、一杯のうどん......。シンプルだが、その美味しさは、全身にしみわたるようだ。そば、ラーメンもいいが、やはり「うどんが好き」という熱いファンはたくさんいるようだ。
2020年1月28日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。
大学時代、深く考えずにうどん部に入ったら、うどんの美味しさと多様性にすっかり虜になってしまった。うどん=讃岐となりがちだけど、讃岐うどんに負けず劣らず魅力的なうどんは実は結構沢山ある。
— ブーバチカ (@Lechka_ru) 2020年1月28日
というわけで、これまで食べた各地の個性豊かなうどんをまとめてみたので次の旅行計画の参考にどうぞ pic.twitter.com/nwYpcHJfBw
「うどんの美味しさと多様性にすっかり虜になってしまった」という投稿者・ブーバチカさんは、
「うどん=讃岐となりがちだけど、讃岐うどんに負けず劣らず魅力的なうどんは実は結構沢山ある」
と力説する。このツイートには、なんと5万を超える「いいね」が付けられ、いまも拡散している。
いま添えられている写真は、全国うどんリストのようだ。いったいどんなリストなのだろう?
Jタウンネット編集部は投稿者・ブーバチカさんに聞いた。
「このうどんもリストに入れてほしい」という要望続々と
投稿者「ブーバチカ」さんが作成したリストには、全国から12のご当地うどんがリストアップされている。
北から、稲庭うどん(秋田)、水沢うどん(群馬)、武蔵野うどん(東京埼玉)、吉田のうどん(山梨)、氷見うどん(富山)、きしめん(愛知)、伊勢うどん(三重)、関西のうどん(関西)、讃岐うどん(香川)、たらいうどん(徳島)、博多うどん(福岡)、五島うどん(長崎)が挙げられている。
例えば、稲庭うどんには、次のように解説が付けられている。
「繊細で上品なうどん。その上品さを支えるのが、つるりとしたのど越しの良さと適度な固さ」
きわめて簡潔な文章の中に、投稿者の熱い思いが込められているようだ。
もう一例、氷見うどんを見てみよう。
「つるつる感に加えてもちもち感のある麺。地魚の天ぷらや刺身と一緒に食べると、さらに美味しい」
投稿者の体験をもとに、地元の料理と一緒に食べることを勧めている。思わず食べたくなったのは、Jタウンネット記者だけではあるまい。
ブーバチカさんに、とくにこだわった点を聞いてみた。すると、「うどんに詳しい人もそうでない人にも伝わるように短い文章で正確に特徴を記述した」という答えが返ってきた。
また、苦労したのはどんな点だったのだろう?
「他にも魅力的なうどんがある中で、限られた紙面にまとめるために絞り込まなければならなかったことです」
伊勢うどんについては、こう紹介されている。
「もちもちで柔らかい極太麺はうどんというよりみたらし団子に近い?辛そうな見た目なのに意外に甘いたまり醤油のタレにつけて食べる」
へー、この前、伊勢神宮に行ったときに食べておけば良かったな、とJタウンネット記者は大いに悔しかった。同感だとおっしゃる読者もいるかもしれない。
五島うどんも、リストアップされていた。
「あつあつの麺を飛魚出汁のタレに絡めて食べる『地獄炊き』が定番。水がきれいだからか、飛魚が美味しいからか、食べれば食べるほど、清らかになっていく」
ここでも投稿者の体験から滲み出たような解説が説得力を持つ。飛魚出汁のタレ、たまらないなあ。
ツイッター上の反響で、とくに印象に残ったことを聞いてみた。
「『このうどんもリストに入れてほしい』という要望が想像以上に多く届き、驚きました。やはりそれだけその土地土地のうどんが生活に浸透しており、愛されているということだと思います」
うどんリストは、全国のうどんファンの予想以上の反響を呼んだようだ。ブーバチカさんのリストがますます充実していくことを期待したい。