ブロッコリーの「白いアレ」は農薬じゃない! 野菜のプロが注意喚起「食べても全く問題ない」
「農薬みたい!」と嫌われるブルーム
ただ、食べ物の表面に「白い粉」が付いていることを、不快に思う消費者も多い、と担当者。ブルーム付きの果物や野菜は「農薬が付いているみたい」と嫌われることがあるという。
「粉吹いてるみたいで見た目がよろしくないので消費者の方に嫌われるんです。生産者さんはできるだけブルームを出さないように、ブルームを出さない育て方をしたり、ブルームを出さないように改良された品種を育てたりしています」
とのことだ。担当者に、粉が吹いているように見える農薬があるのか尋ねると、「全部の農薬を把握しているわけではないので断言はできませんが、ほぼないと思います」。
みかんなどの果物に、明らかに薬が乾いたような跡がある場合もあるが、それも殺虫のために使われたカルシウムの跡。食べても問題がないものだそうだ。
「まったく問題ないとはいえ、気持ち悪いので、口に入れたくない気持ちもわかります。
食べる直前に洗う分には何の問題もないですし、世の中には野菜を洗える洗剤もあるので、使うのは全然悪いことではないんですよ。それで気持ちよく食べていただけるのであれば、使っていただいたらいいと思います。
ただ、ブルームが『農薬』とか『ワックス』といわれると、それは違うよ、と」(担当者)
ツイートでも
「そもそも日本の法律で許可されてる農薬に、収穫後までやべーレベルで残るほど強烈なのはないと考えていいですよ......。回数や濃度など、本当に厳密に決められています。収穫の〇日前まで使用可なども決まっているので、農薬まみれの野菜や果物なんか、探す方が難しいと思います。
もちろん、野菜や果物を専用の洗剤で洗うのが悪いとは言いません。汚れが落ちやすいのは事実ですから。
ブドウは気軽には栽培できませんが、夏野菜のキュウリくらいならプランタでも育てられますし、一度、自分で育ててみたらいいんです。品種によりますが、無農薬で育ててもブルームつきますよ!」
と説明している。
鮮度を保つブルームを取らないよう、大事に丁寧に出荷を行う農家の存在を知る担当者は、動画の「ワックスを付けないと育たない」「農薬まみれ」という言葉に憤りを感じ、一連のツイートを投稿したそうだ。